詩人:甘味亭 真朱麻呂
君は君で僕は僕
そんな当たり前なこと
ステキなことだって思いもしなかったから
気づいたらちょっと恥ずかしくなった
気づけたらちょっと前より近づいた
夕暮れが瞳の中で
ゆっくりと夜に傾いていく
もうすぐお別れの時間
門限は八時だったな
ならもう帰った方がいいよな
寂しそうに目を伏せながら
さよならと呟き
また明日あえるのに
どうしてこんなに泣けてしまうのか
玄関越し見送る僕に
甘いキス
君は頬を赤くしながら
『また明日』って走って夕闇に消えてった
昨日より増して
君が好きになったよ
僕は僕で君は君
当たり前なようで当たり前にしては
ステキなこと
それを知ったのは恋をしてからで
ありのままの君を受け入れることから
はじまった気がするよ
お互いの価値観を認め合うことから
スタートした気がするよ。