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詩人:黒
薄暗い雲の平原
どちらにしたって新宿には止まる
悲のギター
吐き出した黒の残骸はいづこに
失速するならそこで終わり
おくばった所にあるその國は様々だが混じりっ気がない
ただしジャンキーが多い
向こう側を見てみろよ
鬼がとぐろを巻く蛇にヤラれている
幾人も
幾人も
汚れた雨は降り続いて
どぶ川には魚の死体もあがらない
居ないから
虚しくて独り
高音が聞きたい日
良く晴れた雨の日
耳と耳の間を通せ
目を閉じれば雑音も残光も消える
パティ・スミスがトム・ヴァーレインを選んだみたいに
その存在を疑った事は無いよ
君は私の一部になって
私は永久に君を吐き出し続けよう