詩人:orangest
あの日植えた種子覚えてる?
あどけない手つきでふざけ合いながら
大人になっていくその時
想像したあの未来なんて
ないことに気付いた
泣きたいときにさえ泣けなくて
だけど諦めなかったその姿を
僕は知っているから
今色とりどりの花が君に咲くんだ
やってきた全ては無駄なんかじゃない
同じ望みを一緒に描いてきたように
最初から同じ夢を信じた僕達
雨に打たれ風に吹かれ
握りしめた手は傷だらけになって
それでも強く守ってきた
育んできたこの想いだけは
本物だったよね
忘れることはできないよ
まだ実を結ぶことはなかったけれど
明日は待っているはず
ほら色とりどりの花を君にあげるよ
だからあの笑顔をもう一度見せて
同じ痛みを一緒に感じてきたように
最後まで同じ空を眺めて歩こう
もしも花びらが散ったら
またもう一度綺麗な花の種子を
二人一緒に探そう