詩人:禪稀
あの時−
私は初めて“裏切り”というものを知ったんだ
心から信じていた友人に裏切られたあの時のことを
忘れることができなくて・・
生まれてはじめて知った『絶望感』を今でも忘れることが出来くて・・・
“裏切り”を始めて知ったあの時から
人を信じることが怖くなってしまったの
信じることが出来なくなってしまって
ずっと『付き合い』を避けていた−
信じた人に
また、『嫌い』と言われたくないから・・・
『一緒にいたくない』と言われたくないから・・・
あの時から永くの年月が流れたけれど
今でも信じることが怖くて仕方ない
“だけど怖れてばかりじゃいられないー”
そんなふうにおもうから再び動くようにがんばった
怖れてばかりじゃ進むことが出来ないから
だから、私は人を再び“信じる”ことにした
永い月日から“信じる”ことが
悲しい結果をもたらすだけじゃないということを知ったから
信じあえる嬉しさだってあると思ったから
私はこれから人を“信じる”ことにした
これからもずっとずっと・・・