詩人:甘味亭 真朱麻呂
人生は坂道なんです
上り坂を上りきったら
今度は下り坂を下るのです
坂道っていう位ですから
障害はいくつもあります
平坦でなめらかな道ばかりじゃありません
時には雨だって雪だって降るんです
それでも上らなくちゃならない
立ち止まっていたらそのままなにも変わらずに歳だけ取って
寂しい老後を送るだけ
だから
明日の風が吹いたら
休憩をちょっと取ったなら
またここから歩きだそうよ
君と僕なら行けるさ
上りきれるさ
大丈夫さ
ダメになったら僕が君の杖になってやる
そんなセリフいつから吐けるようになったっけ…?
そして僕らは
そして君と僕は
今度は下り坂を迎える
少し楽になったのは
死へと近づいたからかな
なんて君と笑う。