詩人:快感じゃがー
嘘、みたいな
昨日が過ぎて
甘い涙確かめてた
センチメンタル
感傷癖の終わり
それは
二人の空気に
ひびを入れました
現実で生きてるの
夢なんかじゃあ
食べてはゆけない
ふわふわ綿飴
風船みたいに
後は
「しぼんでゆくだけ」
レモンを絞り忘れた
あの時
声は届かず
初めて、あなた
遠く感じて
そんなことの積み重ね
空に色を重ね
「特別な何か」
は、なかったけれど
何にもなくは、
なかったんだ
言えるのは
それくらい
たった、それくらいのこと
ひりひり
少し心が痛む頃に
また逆撫でる風
煽るばかりの
途轍もなく
愚かな夜
月が出るのを待ち続け
そして
誰かが言うの
「今晩は新月さ」
"ツイてない"
その一言で済むのなら
どうして
こんなにも寂しい
多分、なんとなく
間違えてる
今日も明日も
1mmずつ
ずれてく羅針盤
浮遊の時、だとしたら
せめて
「あなたのせい」
にさせてよ
ロックで飲み干す
愛の果て
でも、
鍵の要らない
金庫の中身も
決して、悪くはなかったでしょう?