詩人:どるとる
どこまでも 終わらないような
この物語の続きを 追いかけて走る
ゆっくりとした足取りは 風の残した足跡を見逃さない
今しかないこの瞬間をさあかみしめて 抱きしめて僕は
広がった世界を ありのままには 受け入れたくはない
見えるもの 聞こえるもの そのすべて
あるいは それ以外の感情の色や形
ただ受けとるだけではつまらない
いつからか色を変えてしまった世界
そこにあるすべてが偽物みたいだな
言葉にならない気持ちを染めている
透明な膜のようなときめきに酔いしれて
迫り来る 夜明けの光が つらぬいたのは思いきりの弱さだ
目に見えるだけの世界は所詮 あなたが知っているだけの世界
それでは少しも面白くない ちっとも世界がわかっていない
そしてまたいつの間にかつながる世界
明日があるというただ、理由のない喜びに乾杯をしよう
広がった世界を ありのままには 受け入れたくはない
見えるもの 聞こえるもの そのすべて
あるいは それ以外の感情の色や形
ただ受けとるだけではつまらない
聞き分けのいい人にはなりたくはない。