詩人:どるとる
西暦3000年、地球は滅亡する寸前。人が生きられる星に向けて地球脱出のために宇宙船をつくっていた。もうじき宇宙船が完成というときに学者が血相を変えながら地球脱出組織の指導者にこう告げた。「地球を脱出しなくてもいい方法が見つかりました」指導者がそれはなんだと聞くと学者は少しためらい答えた。「それはどんな環境にも耐えうる体を持ったゴキブリに意識を移す方法です」その場にいた人間が皆、一様に顔を渋らせた。