詩人:快感じゃがー
ためらわずに、
きみが選んだもの
最後の選択
すべての終わり
きみは誰の腕にも
抱かれることはなかったし
いつも自分を
捕まえていたけど
ただひとつ
間違えたこと
あそこで何もかも
切ってしまったこと
何も見たくない、
要らないと
本能を取り込んで
きみは
青いまま
散っていった
とってもとっても
空のきれいな
秋の日だった
欲しがってばかりで
愛そうとせずに
ただ、
もがき苦しんで
一緒に落ちていった
あの日のふたりは
何処にもいない
きみは先に
ラクな道を選んだだけ
そうでしょう?
ちょっと待ってて
『今、鋏が見当たらないの』