詩人:タンバリン
感じないぜ
何も感じないぜ
犬が皮膚病でも、痩せこけていても
猫がヨタヨタで、目ヤニたくさんでも
考えはしない どちらがましかなんて
君が申し訳なさそうで
不安げで俯きがちでも
考えはしない、どちらが上かなんて
ヨードチンキの泡
生まれては消える
白く濁ったぶんは、雑菌があるらしい
もう慣れちまったよ、多分良い意味で
俺は感じないぜ、そんな事よりも
微笑んでおくれ、犬も猫も人も
まあるい顔して、笑いかけて欲しい
考えもしない。感じたくもないぜ
それよりも皆 ホッとしておくれよ
顔が歪む程に
ストレスなんてそこらじゅうにあるさ
お金の次は身分、逃げ場もない気持ちでいるのか
感じないぜ
何も感じないぜ。
まあるい顔して、笑っておくれよ