詩人：e.t.l

人は争いを嫌う

争いはいけないといいつつも

争いは終わらない

独占欲や、意地、見栄、そして地位や名誉

理由なんてちっぽけなもの

そんなもの捨ててしまえと思いつつも

捨てられずにいる

捨ててしまえばきっと人間らしくない人になってしまう



誰かを自分だけのものにしたい思う独占欲から生まれる

嫉妬心

誰かに負けたくないと思う意地から生まれる

負けん気

誰かによく思われたくて張る見栄に追い付こうとする心から生まれる

根性

誰かより上に見られたくて地位を求める心から生まれる

努力

誰かに褒められたくて名誉を欲する心から生まれる

執念

こんな人間らしく、僕らにとって大事な感情も生みだしている

悪も善も共に



そして僕らは

争うことでわかりあえたり

争うことで仲が深まったりもする



争いとは何なのか

人間を狂わせ、また人間を大きくする

悪を生みだし、善を教え

善を生みだし、悪に走らせる

僕らはどうすればいいのかと

迷い、悩み、葛藤し

争いを否定できず、肯定もできず

この社会で戦いながら

また争っている