詩人:羅憂里
みんなが冷血人間を装って暮らしてた
生まれ持った感情はすべて必死で隠してた
残酷で汚い言葉を吐き散らして、無理矢理 心を凍てつかせた
下品なモノをばら撒いた
悲しみに慣れ切った
裏切りと馴れ合った
もうこんな世の中じゃあ、灯ったあかりも消えてしまうかもしれない
そう思った
みんなが心優しい人間を演じて暮らしてた
誰も彼も親切で、救ったり救われたりしてた
みんなどこかで知っていた
それは他でもない、自分のためだった
笑顔で隠して誤魔化した
名ばかりの友人をもって安心した
踏み込むことはなかった
それが礼儀だって、定義していた
仮面をひとりひとり剥ぎ取ってあげる衝動を抑えて、
そうか、これが世の中か、私の生きる世界か
私は受け入れようとした
私の世界を、好きになってあげようとした。