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[16263] 哀の唄

詩人:哀華

もはや目も耳も
意味がない

焦りと、
いきどおり

心配されるためには
すばやく涙を
出さなくちゃ
ならなくて

必死にもがく図

滑稽だ
滑稽だ


体の空洞に
埋めるものは

酷く悲しい哀の唄

君のその手が
空中に宛のない
円を描く度

心の弱い場所が
また軋むのさ

届くはずのない
哀の唄

そこには何もない
ただ
白と銀で象った
空虚の世界が
あるだけ

手を握って
大丈夫だなんて
吐いて
捨てた

明日のその先
きっと
何もないんだろう

2004/08/22 (Sun)
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