詩人:どるとる
笑った顔が 今も胸の中の引き出しの
一番奥にしまわれているよ
大切な時間は いつまでもあざやかなまま
色褪せることもなく変わらないイメージで
僕の中に河のように あの日の時間があの日のまま流れてる
君がいて 僕がいて
それだけでよかった
幸せなんて すぐにでもなれた
手を繋いで ほほを寄せあって
それだけで 世界から悲しみが
なくなってしまったような気持ちになれた
でもいつからか僕は求めすぎていたんだ
わがままで勝手な価値観を君に
ああ僕は欲張りすぎたよ だから、すべてを失った
一番大事なものを失った
積み木が崩れるようになだれ落ちた
幸せはなんて脆いんだろう
煙草の煙が曇らせた視界の向こうに
君の涙が今も焼き付いて離れないよ
幸せな思い出と悲しい思い出の両方が僕を見つめている
君が笑ってくれさえすれば
それだけでよかった
絵に描いたような幸せが
いつもこの手にあったのに
あれ以上何を欲しがったんだろう
気づけば僕は君と離れて歩いていた
歩幅を合わせるのも面倒くらいに思った
なくしてから思ったこの手の寂しさをいつか満たしてた
ぬくもりの大切さを今さら 知ったんだ
おかしいだろう?笑ってくれてかまわないよ
あの時が一番幸せだったかもしれない
僕の人生で一番満たされていた時間かもしれない
だから、もしも願いが叶うなら
時計よあの日に戻ってくれ もう君以外何もいらないから
君がいて 僕がいて
それだけでよかった
幸せなんて すぐにでもなれた
手を繋いで ほほを寄せあって
それだけで 世界から悲しみが
なくなってしまったような気持ちになれた
でもいつからか僕は求めすぎていたんだ
わがままで勝手な価値観を君に
ああ僕は欲張りすぎたよ だから、すべてを失った
一番大事なものを失った。