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詩人:甘味亭 真朱麻呂
タイムマシーンは空想のものでしかないから
タイムマシーンなんて作られるわけもないんだ
でももしタイムマシーンが製造されて売り出されたとしたら
僕はきっときっと大金を出しても詐欺をして札束をだまし取っても
タイムマシーンを買おうとは思わないよ
タイムマシーンに乗ったら過去の自分に会って
あの日の間違いを
君にしてしまった過ちを正そうって想っていたけど
なんだかバカバカしくなったから
すべての妄想を空想をぶち壊して
そんなセコい手を使わずに自力でやり直してみせるよ
過去の僕も未来の僕も元居た場所へ追い返して
僕は君の家へ走って謝りに行くだろう
玄関先で必死になって謝ったよ
君はどうやら驚いたことに許してくれていたみたいだ
僕と君との恋にタイムマシーンなんていらない
そんな妄想の中でしか輝けない自分なんて消えちまえ
ユラユラ揺れる
月明かりの下
僕らは許し合う
君とまたこうしてやり直せるのはきっときっとあのときの決断がなかったら
今の生活はなかったろう…
妄想に溺れなくて
良かったよ…
無事に這い上がれて良かったよ…
君とこうして幸せな家庭を送れてるから。