詩人:どるとる
涙は 優しさに 運ばれて向こう岸に渡る
僕は沈む夕日を眺めながら今日に手を振る
うまく出来るかな
そればかり考えてしまうから
うまく出来なくても
一生懸命やればそれでいい
頑張ったぶんだけ報われるならいいけど
結果ばかりのこんな世の中では 頑張ったことなど見てもらえない
人の心には 冷たい風が吹き荒れる
誰かを思いやることより誰かを妬み憎むことに忙しい
住宅街をあとにして夜のど真ん中を歩く
頬にふれた風はもう冬の色をしていた
大丈夫って 言い聞かせながら
今まで歩いてきたけど
たまには泣き言も言いたいよ
指を差されてばかにするような人は
自分のおろかさを鏡で見たことがないのかな
覚えておくといい 他人を指差し笑うことは自分を笑うことだ
行き交う人の中にぬくもりを求めれば
本当に優しさはあるのかと疑ってしまうほどの世の中だ
僕の心は 見た目より傷だらけだよ
ほら見えない傷をみんな抱えているんだ
結果ばかりのこんな世の中では 頑張ったことなど見てもらえない
人の心には 冷たい風が吹き荒れる
誰かを思いやることより誰かを妬み憎むことに忙しい。