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[189626] 深夜六本木にて

詩人:どるとる


まるで温室みたいな
汗もまとわりつくような
そんな夜

僕は 我慢できずに吐き出したよ
彼奴の 嫌いなところ

ライトがまるで 狂ったように
明滅を繰り返し
繁華街を妖しく浮かび上がらせる

今宵は 少しばかり
はめを外しちゃいな
淫らに踊り明かそう

この街の色に染まり
吐息さえも 濡れて
紫色の下着に 愛が零れる

終わらない闇みたいに
口を開けている 手招きする悪魔

僕は 上手に 嘘もつけない
口説き落とせない あ・な・た

いやらしい服で挑発するのは
安い酒の匂いをおびた厚化粧の女
はだけた胸元に作り物の乳房が見える

今宵は 少しばかり
はめを外しちゃいな
淫らに踊り明かそう

この街の色に染まり
吐息さえも 濡れて
紫色の下着に 愛が零れる

深夜六本木は 夢に溺れた人々の憩いの場
深夜六本木は 愛に飢えた人々のオアシス

帰る場所などない
あとはただ 従順にイキ果てるだけ。

2015/10/26 (Mon)
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