詩人:ならか
小さな小さな青い花
ふと気づくと咲いていた
あれはいつだったかな
無邪気に時間も忘れて
遊んで
遊具の上からみた
春の夕焼け
さみしくて
ひとりたたずんだ
友達は帰って
ひとりたたずんだ
足元に青い花
気づくか気づかないかくらい
小さな青い花
だけど好きな花
ふと気づけば
咲いていた
ふと気づけば
踏んでいた
自分で
自分を
追い詰めて
泣き言 へりくつ
自分にいいわけ
青い花でいい
小さくていい
目立たなくていい
踏まれたって
次の日には起き上がる
名前はわからない
青い花
名前なんていい
青い花
忘れないよ
季節が終わり
枯れてしまっても
時間がたって
覚えていよう
今度君が咲く季節に
君に気づいた時
君をみた時
思いだそう
あの日の夕焼け