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詩人:けむり
少年は知らない
いつ、子供は大人に転化するのか
少年はなにも知らない
世界がどんなシステムで回っているのか
少年はあまりにも知らなさすぎる
愛の謎がまったく解けないのさ
そして夢ばかり見てる
バイクのように自転車をこいでる
獣のような目つきで女の子とたわむれてる
海岸にうち上げられた、
ビンのかけらみたいに、
丸くはなりたくねーぜって、
おどけてる
少年は叫びたがっている
叫びたがってんだ
尾崎豊のロックが胸に染みる夜に、
形も見えないはるかな未来に、
たどり着きたい!って
そして朝まで、
胸ん中のブルーバードをつかまえたくて、
震えてる
世界中の誰からも取り残された気がして、
せつなくて、
栄光にたどり着きたくて