詩人:ナナエ
軌跡は季節
まずは春の気温のように
だんだん
だんだん
暖かくなるような
わたしとあなたの
ゆるい関係
昨日はぽかぽかしてたのに
今日はきりっと肌寒くて
なんだか切ない成長期
それから夏の日差しのように
キラキラ
キラキラ
輝くような
わたしとあなたの
あつい関係
昨日はじわじわ照らされて
今日もからだは芯から燃えて
意識も薄れる最盛期
いつしか秋の落ち葉のように
はらはら
かさかさ
舞うような
わたしとあなたの
かわいた関係
昨日は同じ木の葉っぱ
今日は風に吹かれてバラバラに
心も飛んでく変動期
だけど冬のこたつのように
なぜだか
なかなか
出られないような
わたしとあなたの
たよれる関係
昨日はそのまま寝てしまい
今日もこのまま離れない
必要不可欠な安定期
移り変わって流れるけれど
二人の軌跡はぐるぐるまわる
まるで季節そのものだ