詩人:甘味亭 真朱麻呂
僕の心に悪い夢が覆い被さってきて
僕はその悪い夢を飲み込んでしまう
僕はそのおいしそうな夢のせいで君を傷つけてしまう
いや違うその夢のせいじゃない
飲み込んでしまった僕が悪いのに
僕はどうしてあの時…
僕は今の今までどうやら悪い夢を見ていたようだ
でももう大丈夫さ目が覚めたから
そう言い聞かせながら君の手を握りしめる
ひとりぼっちの心まで寒い冬の夜に
僕は自分の浅はかさを思い知ったよ…
そして君の握り返した手の温もりが僕を悪夢から目覚めさせ
忘れていたものすべて取り戻させてくれる
そうして悪夢から目覚めた僕は昨日までの浮ついた心から心機一転して
明日からの僕はきっと君に優しくできるさ この手をもう二度と離したりはしないさ。