詩人:どるとる
羽があればいいのにね でも僕は鳥じゃない鱗でもあればいいのにね でも僕は魚でもない覗き込んだ 双眼鏡の向こう微生物みたいな 宇宙飛行士が 笑ったいつか聴いた歌が また 返り咲くような素敵なことのはじまり君は宇宙飛行士になりたいと 画用紙に描いたよ 宇宙服を着た君がいたでも今は バイトで暮らしをつなぐ日々今日も出る日だ そこはかとない憂うつが窓の外で 待ち構えている。