詩人:どるとる
所詮、僕らは細胞の塊だよ
どんなに愛を叫ぼうと滑稽だろう
人を愛することも人に愛されることも
子孫を絶やさないための繁殖行為だと理論上では語れる
だけど人には心や思いなんてめんどくさいものがあるから
計算や論理だけで計りきれない 部分が少なからずあるのです
「宇宙から見た地球はどんなふうに見えているのだろう」
たとえばこの地球に生きる僕ら一人一人が星ならば
ちっぽけでもささやかでも生きて輝くことに意味があるのだろう
どんなに小さな星でもどんなに遠い場所からでも あなたの光は届くから
取り分けるように紐解けば 血と水が大半を占める生き物さ
何で 僕らは誰かを愛したいんだろう
何で僕らは誰かに愛されたいんだろう
理由も意味もあいまいだけど心がそうしたがる
心なんてものがあるために 悪者にもなりきれず かといえ
正義に忠実になることもできない僕らはどっちつかず
地球は回っているのにどうして僕らは気づかないんだろう
僕らの目に見えているあの星は今流れている星じゃない
ずっと昔の光景を僕らは目にしているんだ 不思議だろう
ちっぽけでもささやかでも明日も笑って泣いてみせてよ
衛星は今日も回る あなたの知らない世界で 僕らの知る世界はあまりに小さい
下世話な話 くだらない 下半身の話
そんなものに 心は動かない
そんなものに 心は揺るがない
「宇宙から見た地球はどんなふうに見えているのだろう」
たとえばこの地球に生きる僕ら一人一人が星ならば
ちっぽけでもささやかでも生きて輝くことに意味があるのだろう
どんなに小さな星でもどんなに遠い場所からでも あなたの光は届くから。