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[189693] 裸足のままで

詩人:どるとる


人いきれの街並み 通り過ぎていくのは
いつか ここにあった幸せのかたちだろう

思い出と呼べるものを僕も この街でつくったよ

下手くそだけど 不器用だけど 見てほしい
きっと 君が見たらあなたらしいって笑うかな

そこで泣いている誰かの
涙は 目には見えない
だから あなたの傷痕にふれたいんだよ

ただなにもせずに 見ているだけの人には 死んでもなりたくない
「傷つけるかも知れない」なんてそんな
台詞を吐けるほど僕は出来たやつじゃない
だから、かまわず君の心に立ち入るよ

目を閉じても 消えないんだよ 誰も皆 それぞれに苦労していて

様々な迷いや悩み 僕が知り得ないような悲しみに 苛まれているのだろう

おざなりだけど 優しくさせておくれよ

此くらいしか 出来ない僕だけど 許してね

いつも 裸足のままで 自分のことなど気にもせずに
誰かのために 涙を流してる君を見てる

君のすべてを知っている訳じゃない
だけど知っていることもたくさんある

だから知っていることだけで いつも君と向かい合うから
傷つけることもあるし救えることもある

君が傷つくなら 僕も同じように傷つきたい
君が雨に濡れるなら僕も同じ雨にうたれよう
いつでも大事なのは君と同じ気持ちになること
君になったつもりで生きること
僕と君は違う人だからすべてをわかりあえない
そんなことは百も承知さ
だから 知りたいと思う
知らなきゃいけないとも思う

そこで泣いている誰かの
涙は 目には見えない
だから あなたの傷痕にふれたいんだよ

ただなにもせずに 見ているだけの人には 死んでもなりたくない
「傷つけるかも知れない」なんてそんな
台詞を吐けるほど僕は出来たやつじゃない
だから、かまわず君の心に立ち入るよ

裸足のままで 君の心に お邪魔するよ

間違いなくそれを愛と思い込んで。

2015/11/01 (Sun)
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