詩人:ワタナー
死刑廃止論者の慈愛と
死刑推進論者の正義
一体どちらが醜いだろう
人を殺しても命は大事
人を殺したら命で償う
くだらない論議を重ねるくらいなら
少しでも被害者の望みを考えることだ
どんな殺人鬼でも人間
人を殺す権利もないし
人に殺される義務もない
本当に怖いのは
相手が殺人鬼なら
自分は人を殺してもいいのだと思うこと
誰でも心に殺人鬼が住んでいる
彼らはそんな誰もが持っている心の一面を爆発させてしまった
何も彼らと同じにならなくてもいいのではないか
慈愛でも正義でもない
ただあなたはあなたのままでいてほしい
そして強くなってほしい