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[189741] さよならを眺めていた

詩人:どるとる


いくつの言葉を 繰り返してきたかな

映画のように ハッピーエンドを

期待していた訳じゃないけど

悲しくもないのにね涙がほほを伝う

さよならを眺めていた 小さな橋から

夜の 優しげな風に抱かれて

このまま何処に行こうか 宛もないけど

赤 青 黄色の光 小さく瞬いてる

遠ざかれば遠ざかるほど 美しく見える光

もう 二度とふれられない優しさだ

でも 最後にありがとうを言わせてね

愛してくれて どうもありがとう

寄せ打つ波の形に少し似ているよ

何ひとつこれといった収穫はない

すぐには笑顔にはなれそうもない

思い出していたよ君が好きだった歌

いつの間にか歌っていた この下手くそめ

くたばりやがれ 寂しさがこたえる冬

逆らわずに落ちていく闇の中へ

昨日 今日 明日 指折り数えてももう

その日を待つ理由も見当たらない

もう二度と 重ねることもない唇

でもまだ君から 目をそらせない僕が

君の面影をさがしているよ

目を閉じても まだ忘れたつもりの思い出が浮かぶ

どうしていつも 手放そうとすると 胸の奥が 痛むんだろう

持っていてもしかたない思い出なのに

さよならを眺めていた 小さな橋から

夜の 優しげな風に抱かれて

このまま何処に行こうか 宛もないけど

赤 青 黄色の光 小さく瞬いてる

遠ざかれば遠ざかるほど 美しく見える光

もう 二度とふれられない優しさだ

でも 最後にありがとうを言わせてね

愛してくれて どうもありがとう。

2015/11/05 (Thu)
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