詩人:どるとる
僕の瞳の中に 映る青 どこまでも 染めて
悲しいことなど忘れたように笑っている
この街に 予報にない雨を降らした
笑ってくれないか?悲しい 嘘で 作り笑いするくらいなら
泣いてくれたほうが楽だから
忙しい街並みに 流れる時間は ゆっくり生きようとする僕らを急かすように責めるように 向かい風ばかり吹く
雨が洗い流した思い出が ひとつまたひとつ
花びらのようにこぼれて 目を閉じた闇の中に いつかの笑顔を映すんだ
帰れない 人混み 夕暮れはとうに過ぎ
悲しい青が きれいな夕焼け空を汚してる
もういっそ 思い出ごと忘れられたらいい
笑ってくれるなら こんな惨めな僕の
弱さを 嘲ってくれたら 少しは前に進めるかな
夢を追いかけるようにして たどり着いた
理想の街は 今日も悲しいくらい きれいなのに 夢を忘れたような人たちがいる
夢を叶えるために いくつ涙を流せばいい
どれだけ 人を裏切れば 空に手が届くんだろう
今日も空はあんなに近く 手が届きそうなのに あと一歩で届かない
忙しい街並みに 流れる時間は ゆっくり生きようとする僕らを急かすように責めるように 向かい風ばかり吹く
雨が洗い流した思い出が ひとつまたひとつ
花びらのようにこぼれて 目を閉じた闇の中に いつかの笑顔を映すんだ。