詩人:どるとる
途切れた世界からしたたる赤時間を輪切りにしてしたたる赤形がない見えないものにも血潮が通う傷つけたら 傷つけたぶんだけ 涙になるのいくつもの言葉は 知ったかぶりの言い訳叩き込んだ 情報は イメージを追い越せない空の終わりから したたる赤水のように 川のように落ちる命叫び声は聞こえない泣き声すら聞こえないだって すぐに闇の中気づけば 音も光りも跡形もない。