詩人:快感じゃがー
好きでロダンのポーズ
執ってるわけじゃないよ
好きでキャットウォーク
やってるわけじゃないよ
何もかも
思い通りにはいかないよ
誰かが
そうさせるだけ!
溺れた夢を
慌てて掬い上げて
"!!人工呼吸!!"
でももう手遅れ
二度と開かれないと
知っていた
温くなった
コーヒーの湯気に
消える
すべて
溶ける
思い出
...
結局、
矛盾の先には
罰しか
みえないよ
震えるように
すごした
幾許かの
時間
終わりの朝
最後だと
言い聞かせて
目を見たけど
きみは
初めて見せる
真顔
長い沈黙の後で
言葉がない
無言で開けた
ドアの向こうに
きみは
愛を探しにゆくの?
やっぱり
返事はなくて
跡形もなく
すべてが
終わってしまった
"触らぬ神に祟りなし"
なんて
馬鹿げてる
でも何もいえないよ
僕には資格なんて
ないし
だけど
走り去る
エンジンの音だけが
耳に残って
離れない