詩人：鴻

“knock knock knock!!”

誰かの部屋に入るのに
必要だろ?『社交辞令』

“knock knock knock!!”

誰かの扉を開けるのに
不可欠だろ?『拳々服膺』

ボクの部屋に入るなら

“knock”を3回忘れずに
“knock”後3秒待ってくれ

キミはいつもイキナリで

“knock”を3回忘れぬが
“knock”後3秒待ちません


“「どうぞ」”


たった一言 待たずして
ボクの扉も すぐ開けた。

“knock knock knock!!”

誰かの部屋に入るのに
必要かな?『社交辞令』

“knock knock knock!!”

誰かの扉を開けるのに
不可欠だね『拳々服膺』

ボクが部屋に入るなら

“knock”を3回忘れずに
“knock”後3秒待ってから

君を慎み胸に抱き
心を尽くして護りたい

“「何カラ?」”

なんて野暮な事
聞くなよ そりゃー

“「全テカラ」”

君の嫌がる全てから
悪戯笑顔を護りたい

クサイ台詞を吐いてみて

赤面するのは俺ですが
君の悪戯笑顔さえ

“《見タラ 笑顔ニ
　　　ナレルカラ…―》”

“knock knock knock!!”

誰かの心に入るのに
必要ですか?『社交辞令』

“knock knock knock!!”

誰かと出会う ソノ為に
必要だね『愛縁機縁』

キミが呆れて笑ったら
野暮な事を聞く前に

“「ボクが笑顔で
　　　　イレルナラ
　　キミも笑顔で
　　　　イレルダロ?」”

クサイ台詞を吐かれたら

赤面するのはボクですが
彼の悪戯笑顔さえ

“《見タラ 笑顔ニ
　　　ナレルカラ…―》”

キミはいつもイキナリで

“knock”を3回忘れぬが
“knock”後3秒待ちません


“「どうぞ」”


たった一言 待たずして
心の扉も すぐ開けた。

必要なのは

　“「「貴方ダケ」」”


『言葉無クシテ声ハ出ヌ』


誰かの扉を開けるのに

必要ナノハ…―

　“『『笑顔』』”