詩人:メイ
僕らはたしかに
そこにいた
おばけ川の横
かえるの木を曲がって
小枝の剣で薙ぎ倒した
雑木林を進んだとこ
僕らのひみつきち
あるときは
超合金のロボット
持ち寄って対決ごっこ
あるときは
おもちゃのヘルメットで
ヒーローごっこ
あるときは
走り回って遊び
はしゃぎ疲れてお昼寝
あるときは
耳打ちひそひそ話で
好きなコの言い合いっこ
そんな毎日
生きてくことに
疑問なんかもたず
流れる時間に身を委ね
戸惑うことも
迷うこともなく
汗かきベソかき
飽きれるほど笑って
ただ毎日を過ごした
あの日に埋めた
タイムカプセル
掘り返したら
詰まった夢や希望
取り戻すこと
いまさらだけど
出来るかな
僕らはたしかに
そこにいた
おばけ川の横
かえるの木を曲がって
小枝の剣で薙ぎ倒した
雑木林を進んだとこ
僕らのひみつきち