詩人:栢徠
はぐれそうな人混みを前にして、あなたは恥ずかしそうに手を差し出した私が首を傾げると小さな声で「はぐれたらやだろ?」と言いながら私の手を握った私はそれが恥ずかしくて、嬉しくて私より大きなその手の温もりに安心した