詩人:どるとる
最果てへと流れてゆく時間は
その途中で僕や君をはじく
まるでおはじきみたいにね
限りある時間の中
限りある命ふるえ
鼓動が止まるまで
血潮 流れ めぐる
最果てへと消えていく時間
砂時計が落ちきるまでのわずか数十年の中で僕ら何ができるかな
いつでも大切なことは
忘れてないつもりだ
それでも大切なことは
忘れやすいのだろう
最果てへと流れてゆく僕らは
流れる時間とともにその寿命を削りだんだん消えかかる
廃墟みたいな殺風景な雰囲気の部屋
外はザーザー降りの雨
すべての音を遮るようにはげしくアスファルトをたたく
僕はただ雨音を聴いているのさ
そしてただ叙情感にひたっているんだ
肩まで孤独につかりたい
そんな気分だから
1人になりたいよ
最果てへ逃げて
最果てへ逃げて
たどり着くのはいつも
思いつくのはいつも
この部屋だけなんだ
不思議なほどに
この部屋だけなんだ。