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[189862] 星のまたたき

詩人:どるとる


汚い世界にも 星が輝く
ごらん高架下から見えるあの空を

目に見えるものだけを宛にして生きていたら
僕はいろんなものを失った

同じ雨の中で 見つけた痛みを 僕らは分かち合いながら

互いに支えあうことを知る それは補助輪の姿形

この夜が明けるまで 僕は眠れないだろう
星のまたたきひとつ にも いくつもの物語があるんだ

夜が来るたび僕は 目を閉じて宛のない旅に出る

本を開いて イメージだけで空も飛べる
翼はないけど 心が羽のかわりを果たす

同じ空を見上げながら そして見つけた名前もない星の光

ずっと遠い昔から波にはこばれ流れてきた 太古の宝物

この世界はあまりに広すぎる だから

僕らは小さな世界ですべてを見てきたように話してるだけだ

自転車 ペダルに感じる二人ぶんの重さ

夜の闇が 今だけは優しく 二人を包む

同じ雨の中で 見つけた痛みを 僕らは分かち合いながら

互いに支えあうことを知る それは補助輪の姿形

この夜が明けるまで 僕は眠れないだろう
星のまたたきひとつ にも いくつもの物語があるんだ

命の ひとつひとつに 異なる物語があるんだ。

2015/11/14 (Sat)
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