|
詩人:どるとる
あなたには待っている人はいますか?
僕には待っている人がいる
その人は気を揉みながら ときには 気を病みながら
今日も僕の帰りを待っている
行ってきますと言ったからにはただいまを 言わなければ
おかえりなさいの声が僕の耳に届いたら それはまるで魔法の呪文みたいに
疲れてるはずの 僕の心を 癒してくれる
だからどんなに疲れていても素直にありがとうって 言うのです
今日も 明日も 僕が帰ってくるのを君は待っていて
遅いときには時計とにらめっこしながらそわそわしてる
喧嘩してても気持ちは同じ色
おかえりなさいって言わないと 1日が終わらないんです
ただおかえりなさいって言うだけなのにどうしてこんなに不思議だね
疲れはてた僕の顔が 笑いだす 重たい鞄を君に手渡したらお風呂に浸かって 1日の疲れを落とそう
帰り道、いい匂いが あちこちからしてる
あの家は 焼き魚 あの家は ハンバーグ あの家は煮物かな
今日の献立は 何かな きっと君が作るならなんでも美味しい
早く 帰ろう 月がつくった光の道をたどって
おかえりなさいの声が僕の耳に届いたら それはまるで魔法の呪文みたいに
疲れてるはずの 僕の心を 癒してくれる
だからどんなに疲れていても素直にありがとうって 言うのです。