詩人:どるとる
言葉なんて 役には立たないと思うよ君の涙の前じゃ 希望なんて塵に等しい悲しみを受け流す傘ひとつないけれど君のそばにいるから どうかそれを希望のかわりに 受け取ってくれないか悲しみの向こうに 描く太陽はすべての 涙を 照らすほどに赤く 熱いほらね いつの間にか 雨は上がって 嘘みたいに晴れ渡る空君の笑顔が水たまりに映って揺れた。