詩人:快感じゃがー
ふと 気づいたとき
ここには
何にも なかった
つぼみさえ なく
ただ 青い ちいさな葉と
折れそうに細い
茎が1本
周りにいた人達は
幾つか
花を 咲かせてた
赤やピンク 黄色
とにかく
色とりどりの
それは それは きれいな花
私は 寂しくて
クレヨンで
造花を 描き足した
大きな花びらと
美しい 香り
そうね
でも それは
全部
偽物で
そうね
ただ 虚しいだけ だった
偽りを愛す 彼の存在も
今では 時々
悪夢に すり替わる
私が したことは
大きな遠回り
そして
酷く憂鬱な 茨道
けれど
期待しているの
明日は
何色にも満ちるだろう と
そんな空想で
孤独
ごまかしつづけて
もし まだ 赦されるなら
私は 紫の花を
咲かせたいと 願う
君の好きな 紫の
ちいさな
ちいさな 花
ただ 愛される そのために
生まれてきた と
一体
どれだけの ひとが
信じてくれる?
それでも
彼女を羨むのは やめるわ
陽と雨は 平等に
明日も 大地を潤す
もし まだ 赦されるなら
私は 紫の花を
咲かせたいと 願う
君の好きな 紫の
ちいさな
ちいさな 花
空に よく映える
その色に
全てを期待しているの
明日は 何色にも
満ちるだろうと
明日は
何色にも
変えられるのだろうと