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詩人:どるとる
観覧車は回る とてもゆっくりとしたスピードで
誰かの悲しみも 誰かの喜びも知らないままで
恋という痛み止めを飲んで
僕らはまた今日も笑っている
あなたのことが好きでたまらない
こんな気持ちもまるで作り物のように
巧みに無償の愛に成りすます
それでも 最後まで溶けずに残った
かすかな 数少ない温もりだけが
明日の欠片になっていくんだよ
大丈夫、その恋は追い風になって
なだらかに坂道を下りていくよ
折り返し地点のカーブの向こうへ
感情論にもつれ込む 気持ちだけで 踏ん張っている
それはまるでメリーゴーランドの はかない一周みたいだ
吐き出してしまうよあまりの甘さに
「幸せ過ぎて恐いくらいだ」
この幸せを まっすぐ見つめられない瞳
幸せはなくす恐さをはらんでる
それでも近くにないと不安で仕方ない
だから僕のそばにいて笑っていてよ
何が正解かなんてもうどうでもよくて
同じ答えを出すことより君が望む願いを
叶えられる僕になりたいと思ったよ
ここからは自転車くらいのスピードでいい
ラムネのように 口にした瞬間
はじけるような 恋
白いページには クローバーの押し花
あなたのことが好きでたまらない
こんな気持ちもまるで作り物のように
巧みに無償の愛に成りすます
それでも 最後まで溶けずに残った
かすかな 数少ない温もりだけが
明日の欠片になっていくんだよ
大丈夫、その恋は追い風になって
なだらかに坂道を下りていくよ
折り返し地点のカーブの向こうへ。