詩人:どるとる
もう二度と返らない 時が こぼれ落ちていく
砂時計の形をした 命が刻む 限りある時間
数ある出会いと別れ 誰かを愛したこと 誰かに愛されたこと
沢山の思い出は 色のない心を染める絵の具
ありふれた風景描写 空と雲を描いて
君と僕を描いて
人の一生は とても短いものだから
そのたったいちどの人生を生きる
この街にはいくつの笑顔や涙があるだろう
たとえばろうそくみたいに優しく灯るならいいな
今年は 特別な夜になる気がして キャンドルの明かりの向こうに見てた君の顔
去年とはちがう 形の笑顔が 見つかるかな なんてね 考えてたよ
窓を開ければもう雪の気配 ほら このほほを染めてく。