詩人:ジャガー
日が落ちる夕方の
空はまだやわらかい
世界を哀れむ様に…
急かすような追い風は
形も無く無意識で
こみあげる愛しさが
涙に変わる前に
やわらかく吹き付けて
連れ去ってしまいそう
ねぇ…
時が映し出す
流れる全ての前に
ねぇ…
答えはあるかな?
そのとき
太陽が泣いた
鮮やかな
作られた世界を
オレンジに染めあげた
太陽が泣いてる
あふれそうな愛しさも
過去に作った悲しみも
止まりはしなかった欲も
体もなにもかもすべてが
はしゃぐ子ども達も
迷い漂う空気さえも
流れた時間さえも
過去も未来も
全てが…
太陽に溶けた
全てが…
ひとつに重なった
迷い込んでた全てが…
オレンジに溶けて…
嗚呼…
… … …
太陽が泣いてる…