詩人:さみだれ
永遠に続くような
そんな気がする
色とりどりの傘も
見えないくらいに
長い長い沈黙と
長い長い祈りが
永遠に続くような
そんな気がする
マンホールで滑ったら
何かが突然変わるかも
世界がパッと明るくなって
人が優しくなるかも
今は肩を落としたまま
傘を強く握ったまま
永遠に続くような
そんなことはないものかと
考えている
明日同じ道を歩くとき
水溜まりが鏡になれば
いつもより明るくなって
傘を持たずに済んだなら
長い長い沈黙も
長い長い祈りも
一瞬のことのように
思えるのだろう
2011/05/02 (Mon)