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老女と口紅。の部屋  〜 「想像」への投 票 〜

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[131253] 想像

詩人:老女と口紅。

想像を問う

想像するという事を考える 想像とは‥想像するくらいは自由でありたいと誰しもが願うことだろう 自由な想像力は夢や希望を脳裏に理想的かつ 魅力的にあんな事やこんな事を自身に都合よく写しだす スクリーンは記憶という名の脳内に広がる銀河 それは体の一部 1400グラムの宇宙 繊細な空間は与えられた情報の全てを飲み込み非現実的な物をも瞬時に想像する だが僕自身はそんな無限の可能性を秘める機能も 当然の如く持て余し 凡人がゆえに活かす術を知らない ただ人間を建設するのには膨大な時を要し ひとたび理性を失えば暴走は免れず 行く先は人格崩壊へとひた走ることを知る 何の為に想像するのか そして誰の為に創造するのか 誰しもが人間枠より零れ堕ちぬ様に 生きる道を想像し模索する 想像は記憶へと変換され脳へと蓄積される 記憶は永遠ではなく己が朽ちる時 消滅を迎え想像も同じこと 決して満たされる事のない世界であり失うことさえある あぁ 悲しいのは我の持つスキルの薄さ‥そんなものに異議 意味を問いても虚しさがよぎる 過去に己をたどるも感情も感覚も そして経験も 内なる宇宙へと噴射され 今や何処へ行ったのかさへ見つけ出せずにいる 見つめた古傷の強烈な痛みを過去より掘り起こせば 激痛はまた情報となり瞬時に僕の五感を刺激する 痛みに顔を歪がめるも現実の中に沸き上がる過去は 遥か彼方にあるというのに‥ 記憶とは深海に降る雪のように ゆっくりと ゆっくりと深く さらに奥深くへと 仕舞い込まれる‥ 肉体は時と共に成長を続ける‥だが心はどうだろう 想像がなければ成長は望めない 考える事をしなければ 人は人ではなくなるのかも知れないな そんな事を想像しながらも今 僕の脳がカラカラと音を立てているのは何故だろう 経験を吸収して溜め込むのか 想像して形成の後 世に吐き出すのか この感情の何処に解決の糸口があるのだろう ただ大人になれば現実と虚構の間(はざま)に見た楽園は夢物語りと知る 人が想像を創造をやめた時どうなってしまうのか ただ人類共通のテーマが世界平和なら 自分の幸せを願うのなら 他人様の幸福への道を想像したほうが きっと自身に幸福は早く訪れる だから出来る事なら常に 世の為 人の為になることを想像していたい せめて想像だけでも‥ 想像とは何? あぁ 知恵熱が出る前に早く自己完結したいものだな。

2008/09/05 (Fri)
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