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[189993] 宛名のないラブレター

詩人:どるとる


愛してるなんて 口が裂けても言いません

だって愛は言葉で届ける物ではないから

言葉に出来ぬその思いはこの手のぬくもりが伝えるよ

特別なことは何もできないけれど

君のそばにいつまでもいられないけど

いつかは君を一人にさせてしまうけど

覚えていてこの手に燃えるぬくもりを

それが僕から君への宛名のないラブレター

抱きしめたときの体が恥ずかしがるのは

いつからでしょう 大人になった証だね

憎しみは涙でふやかして優しさに変えてしまえばいい

喧嘩しながら答えを見つけるんだよ

お互い愛されたり愛することに不慣れで

いつだって正直には向き合えないけれど

忘れないで僕と君が重ねるこの時間を

価値ある宝石をちりばめたダイアリー

欲しくても買えない
あなたと過ごした時間
笑った日 泣いた日
喧嘩した日 いろんなことがあったね
それもいつか思い出になるのかな
今は手の届く場所にいてもいつかは
ふれられなくなってしまうのかな
なんてことを思ったんだ

特別なことは何もできないけれど

君のそばにいつまでもいられないけど

いつかは君を一人にさせてしまうけど

覚えていてこの手に燃えるぬくもりを

それが僕から君への宛名のないラブレター

そっと封を切って読んでみてくれないか?

僕のほんとの心がそこに書いてある。

2015/11/26 (Thu)
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