詩人:どるとる
誰かの帰りを首を長くして待ってる
誰かがもしかしたらこの街にいるんだ
早く帰って来ないかな夕飯冷めてしまうよ
この街には人の数だけいくつもの物語
同じ時間でも 異なるタイミングで
絶妙にすれ違いながら折り重なる
ひとつの夜の中にたくさんの夜がある
こんなに星はあるけれどどれひとつ同じ星はないように
あなたの夜はあなただけのもので
僕の夜は僕だけのものです
同じ世界に生きてても僕には僕の暮らし
あなたにはあなたの暮らし
夜の中にもまた違う夜がある
マトリョーシカみたいに仲良く重なってる
待ち合わせしてる 夜の8時 駅前で
なかなか時間にルーズな人はいい加減
さっきからメールを何度送ったかな 返事もない
この街には 人の数だけ 色違いの物語
花を染める色にグラデーションがあるように
同じ花でも少しずつ色に濃淡がある
ひとつの夜の中にたくさんの夜がある
こんなに星はあるけれどどれひとつ同じ星はないように
あなたの夜はあなただけのもので
僕の夜は僕だけのものです
同じ世界に生きてても僕には僕の暮らし
あなたにはあなたの暮らし
夜の中にもまた違う夜がある
マトリョーシカみたいに仲良く重なってる
いくつもの人の生きざまがこの世界の形になっている。