詩人:どるとる
両手を広げてイメージの翼で空を飛ぶ
僕らは背中に羽を持たないかわりに
心があって風を描くのはそいつの役目だ
嵐を巻き起こすのは自由が欲しいから
夜明けの街に 朝が七色の光を溢せば
その目を開いて 土を踏みしめて
生きているって 色に染まりたい
声を上げて叫ぶよ 溢れ出しそうな愛を
この世界を もっと間近に感じたいだけ
だからレールを外れた物語の向こうへ
悲しみがなければこんなに笑えなかった
悲しみを知らなければ強くはいられない
いつしか忘れたあの揺るがない思いは
翼になって旅人のように何かを探してる
新しいページに涙の海が広がってゆくよ
悲しみ越えた先にある喜びに出会いたい
痛みを知ったあとの優しい雨に濡れて
幸せの正体が朝焼けのようなものなら
僕らは明日を探さずにはいられない
たくさんの後悔とそれと同じだけの懺悔
胸に刻んだ もう僕はただでは負けない
だから傷つこうが破れかぶれだろうが
何度も立ち向かうのさ夢という化け物に
こんなところでいつまでも立ち止まってる弱虫になるな
その目を開いて 土を踏みしめて
生きているって 色に染まりたい
声を上げて叫ぶよ 溢れ出しそうな愛を
この世界を もっと間近に感じたいだけ
だからレールを外れた物語の向こうへ
神様の書いたあらすじにない物語が
この小さな一歩から今まさにはじまる。