詩人:甘味亭 真朱麻呂
時々僕は愛について考えてみる
アナタと出逢い恋に落ちて
だいぶ経つけれど
僕はアナタがいて良かったと思うんだ
口に出さないだけで本当は感謝してるんだよ
僕が君にあの時言った言葉は今でも
濁っちゃいないさ
あの頃の恥じらいを今でも忘れちゃいないさ
薄汚れたアルバムの中の写真は時間を閉じこめる
台所の鏡は私を老けて映す
見る度見る度私の顔にしわ数を増やしながら
いつか映すだろう
死に顔を待っている
そして時は彼方に持ち越される
永遠にも感じられる時間を孕みながら
愛あるあの日へ帰りたい
愛ある今を幸せだと唄いたい
時の流れがふたりを変えてしまったのなら
若ささえ奪っていてしまったのなら
私は時間の無神経さを恨むだけ。