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[190064] ひとときの余韻

詩人:どるとる


願ってもけっしてもう戻らない時間が

残り少ない命を刻々と削っていく

景色が移り変わる 目にも止まらないスピードで

飛ばされていくよ もうあまり時間はないみたいだ

笑ってることや 泣いていることも

生きているからこそ出来る芸当だ

そんな当たり前なことに気づくのが少し遅かった

いつもならただ見過ごすような景色も

たとえば誰かの声も 空の色や花の形も

人生の最後に見る 景色ならば

どんなにきれいなんだろう
それとも 悲しく見えるかな

ただそこに流れる景色を 流れる時間が
優しく抱きしめてる

目の前に当たり前のように置かれたひとときの余韻に

誰もが身を委ね 気をゆるしている

幸せはそんな 気持ちの隙間に生まれるのかもしれない。

2015/12/02 (Wed)
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