詩人:どるとる
言葉にしただけで 雨が降り出すようなそんな気持ちに夕暮れを染めて走り出すように 雨足は強くなって傘を役立たずのお荷物に変えたよああ 行き交う いくつもの七色の光が夜を飾るイメージだけならば空も飛べるどんな悲しみも忘れたふりをしてしまえばいい通り過ぎてくだけの景色を思い出と名付けたら行こう融通の利かない時計は 目覚めたようにまた 限りある 時間を刻んでいく少しずつ 輪郭がぼやけていくスローモーションで壊れゆく世界。