詩人:どるとる
歩き続けて ここまで来たけれど
宛もないまま ページだけがめくられる
お気に入りだったスニーカーは
白さをなくして汚れちまった
振り返れば たくさんの愛する人が
僕にいくつもの大切なものをくれる
たとえそれが価値のないものだとしても
どんな宝石より お金より かけがえのない思い出という名の
何処にも 売ってない ただひとつの宝物だよ
説明書もなければ ヒントもないな
道しるべがあるとすりゃそれはあなただ
軽くひねったら 折れてしまいそうな指先で 明日を指し示してくれるんだ
手当たり次第に 人に生き方をたずねて歩いた でも誰一人本当の生き方は知らない
この時間は 砂時計のように
時間が経てば 終わってしまう 跡形もなく消えてしまう
だからこそ生きていく意味があるんだ
どんなきれいごとほざこうが
正しいことは 正しいまんまで この僕の行き先を 決めてしまう
だけど 僕は弱味をにぎられてるわけじゃないから 自分の思ったように生きるよ
振り返れば たくさんの愛する人が
僕にいくつもの大切なものをくれる
たとえそれが価値のないものだとしても
どんな宝石より お金より かけがえのない思い出という名の
何処にも 売ってない ただひとつの宝物だよ。