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[190114] キスユーキスミー

詩人:どるとる


大切なもの ひとつ
手のひらの上にのせて

伝わるそのぬくもりに 嘘がないように

よこしまな気持ちはぬぐいきれないから
せめて どうか 君の心を傷つけぬように

何気ない瞬間や なんでもない日常のワンシーンに

ふと過る 名前のない気持ち それが愛なら そうかもしれないんだ


笑った顔がただ見たくて
泣いているだけで 不安になって

もう 目をそらしても君を思わずにはいられない僕は 君が 好きで 好きでたまらない

素直に愛なんて言ってしまうとなんだか 恥ずかしいから
照れ隠しに 笑ってみせた

ストロボ焚いて もい消えないようにって

網膜に君の顔を焼きつけました

あの日見た君の涙が今も僕の胸の中に

突き刺さってるよ はじめて見たから

強いんじゃなくて強がってただけなのに僕は気づけなかった

守ってるつもりで守られてたのは僕のほうだったよ

いつまでもその笑った顔を見ていたくて
君がいないだけで寂しくなって

手綱を 引きずりながら主人を探す犬みたいに 大切なものを失うと

心が空っぽになって 強いはずの僕さえ強がるだけの弱虫に変えてしまうんだよ

喧嘩したぶんだけ仲直りしてきたけどよ

キスをしたり 抱きあったりしてもまだ

足りないのはなぜだろう 新しい 君を

まだまだ知らない だから知りたいよ

日々色鮮やかに変わってゆく 君を

笑った顔がただ見たくて
泣いているだけで 不安になって

もう 目をそらしても君を思わずにはいられない僕は 君が 好きで 好きでたまらない

素直に愛なんて言ってしまうとなんだか 恥ずかしいから
照れ隠しに 笑ってみせた

愛してるが言えないかわりに ごまかすようにキスをする。

2015/12/06 (Sun)
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